海外投資家

外国人投資家は日本の何を知りたいのか?Substackで発信したい10のテーマ

日本のニュースを紹介するだけでは、海外の読者は増えない。

最近、Substackで海外の読者を増やすために、どのようなテーマを発信すればいいのかを考えている。

きっかけの一つは、日経の日本の銀行口座に関する記事だった。

10億円以上の預金がある口座が85%増加し、3億円以上10億円未満の口座も70%増加している。

日本では物価高や生活費の上昇が話題になる一方で、3億円以上の資産を持つ人たちも増えている。さらに、東京では億ションが次々と登場している。

これは単なる富裕層の増加という話ではない。

日本の中で何が起きているのか、資産はどこに集まり、どこへ流れているのか。

そして、その変化によって利益を得る企業はどこなのか?

こうした視点は、日本に住んでいない外国人投資家にとって、意外と知られていない情報かもしれない。

そこで、今後のSubstackの発信テーマを整理してみた。

目指すのは、日本のニュースを英語に翻訳して紹介することではない。

外国人が知らない日本の実態を、日本に住む個人投資家の目線で掘り下げること。

 

海外の読者に届けたい10のテーマ

以下は、海外の読者にとっての意外性、投資との接点、そして継続的に調査できるかという観点から選んだテーマ。

 

1位 日本の富裕層はどこにいるのか?

Japan's Hidden Wealth: The Money Behind Tokyo's Luxury Property Boom

10億円以上の預金口座の増加、億ション、富裕層の資産形成。

日本では生活が苦しくなっているというニュースが多い。しかし、その一方で3億円以上の資産を保有する人たちも存在する。

なぜ富裕層は増えているのか。彼らの資産は不動産、株式、現金のどこに向かっているのか。

東京の不動産価格と預金データを手掛かりに、日本の富の偏在を探ってみたい。

 

2位 日本にはなぜゾンビ企業が多いのか?

Japan's Zombie Companies: Why Do Unprofitable Businesses Survive for So Long?

日本には、収益力が低いにもかかわらず、長年事業を継続している企業がある。

低金利、銀行融資、経営者の高齢化、後継者不足。さまざまな要因が絡み合っている。

なぜ利益を出せない企業が生き残れるのか。そして、こうした企業が市場に存在することは、投資家にとってどのような意味を持つのか。

企業の新陳代謝という視点から、日本経済を考えてみたい。

 

3位 日本企業はなぜ現金を貯め込むのか?

Japan Inc. Is Sitting on a Mountain of Cash

日本企業には、巨額の現預金や政策保有株を抱えている会社が少なくない。

なぜ企業は現金を使わないのか。株主還元や設備投資に積極的にならなかった理由は何なのか。

そして、東京証券取引所の改革によって、本当に企業の行動は変わり始めているのだろうか。

これは清原式の投資手法とも直接つながるテーマだ。

企業の現金や投資有価証券を分析することは、ネットキャッシュ比率を使って割安株を探すうえでも重要になる。

 

4位 日本は人手不足なのに、なぜ賃金が上がらなかったのか?

Japan's Labor Shortage: A Crisis or an Investment Opportunity?

日本では少子高齢化が進み、多くの業界で人手不足が深刻になっている。

一方で、長い間、賃金の伸びは物価や企業収益に追いついていなかった。

外国人労働者の受け入れ、省人化、自動化、ロボット、AI。

人手不足は日本経済にとって危機なのか。それとも、新しいビジネスを生み出す投資機会なのか。

人手不足を解決する企業に注目したい。

 

5位 日本には約900万戸の空き家がある。それでも住宅価格は上がる。

Japan's Housing Paradox: Millions of Empty Homes, Yet Property Prices Keep Rising

日本では空き家問題が深刻化している。

その一方で、東京を中心とした都市部では住宅価格が高騰している。

空き家が増えているのに、なぜ住宅価格は上がるのか。

地方と都市部の不動産市場は、なぜこれほど違う動きをするのか。

人口減少、不動産需要、外国人投資家、住宅供給など、複数の視点から日本の住宅市場を分析してみたい。

 

6位 日本のコンビニはなぜ世界でも特殊なのか?

Japan's Convenience Stores Are Much More Than Convenience Stores

日本のコンビニは、単に食品や日用品を販売する場所ではない。

物流、金融、宅配、公共料金の支払い、各種サービスまで、生活に密着した機能を持っている。

なぜ日本のコンビニは、これほど多くのサービスを提供できるのか。

そのビジネスモデルには、海外企業が学べることも多いはずだ。

小売業という枠を超えて、日本独自のサービス産業の競争力を考えてみたい。

 

7位 日本の小型株には外国人が見落としている宝がある?

The Hidden Opportunity in Japan's Forgotten Small-Cap Stocks

海外投資家が日本株を見るとき、最初に目にするのはトヨタ、ソニー、三菱UFJといった大型株だろう。

しかし、日本市場には、世界的にはほとんど知られていない小型企業が数多く存在する。

時価総額が小さく、現金や投資有価証券を豊富に持ち、株価が企業の実質的な資産価値を大きく下回っている企業もある。

私は現在、清原式のネットキャッシュ比率を使って、こうした企業を探している。

大型株やAI関連株だけが投資対象ではない。

日本の小型株市場には、まだ十分に注目されていない投資機会があるのではないか。

このテーマは、自分自身の投資活動を通じて発信できる重要な柱にしたい。

 

8位 高齢者が日本の消費経済を支えている?

Japan's Aging Population: A Massive Consumer Market Nobody Talks About

日本の高齢化は、一般的には経済成長を妨げる問題として語られることが多い。

しかし、高齢者は単なる社会保障の受け手ではない。

預貯金、不動産、年金、消費支出など、巨大な経済活動の担い手でもある。

医療、介護、食品、旅行、金融サービスなど、高齢化によって需要が増える産業は少なくない。

高齢化をマイナス要因だけで捉えず、新しい市場が生まれる可能性にも注目したい。

 

9位 観光客が増えても、日本人は豊かになっているのか?

Japan's Tourism Boom: Who Is Actually Making the Money?

日本を訪れる外国人観光客は増加している。

ホテル、飲食店、小売店、不動産など、インバウンド需要の恩恵を受ける企業も多い。

しかし、観光客が増えれば、日本人の生活も豊かになるのだろうか。

観光収入は誰の利益になっているのか。実際に収益を伸ばしている企業はどこなのか。

観光ブームの裏側にあるビジネスの実態を調べてみたい。

 

10位 日本の地方経済は本当に衰退しているのか?

The Other Japan: Beyond Tokyo's Wealth and Tourism Boom

東京の不動産価格が高騰する一方で、地方では人口減少や商店街の空洞化が進んでいる。

地方銀行、地場企業、土地価格、事業承継。

日本全体を一つの市場として見ると、見落としてしまう違いがある。

衰退する地域の中にも、独自の競争力を持つ企業や、資産価値を維持している企業が存在するのではないか。

東京だけでは見えない、もう一つの日本を探ってみたい。

 

どの記事から書き始めるべきか?

10のテーマを並べてみたが、すべてを同じ優先順位で書くつもりはない。

今後のSubstackでは、次の3つを特に重視したい。

第一に、日本の隠れた富。

海外の読者にとって意外性があり、日本経済に対する固定観念を揺さぶることができる。

第二に、日本企業が保有する巨額の現金。

日本企業の資本効率や株主還元の変化は、海外投資家にとっても重要なテーマだ。

第三に、日本の小型株に眠る投資機会。

ここは自分自身の投資手法と経験を生かせる分野なので、清原式のネットキャッシュ比率を使い、実際の企業分析を通じて海外の読者に日本の小型株市場を紹介していきたい。

 

Substackで目指すもの

自分が目指しているのは、日本のニュースを英語に翻訳して発信することではない。

日本に住んでいるからこそ見えるものがある。

日本企業の決算資料を読み、数字を確認し、実際に投資対象として考える。

その過程で見つけたことを海外の読者に伝えていきたい。

つまり、日本の問題を紹介するのではなく、外国人が知らない日本の矛盾や可能性を見せる。

そして、その先にある投資機会を考える。