清原達郎氏のインタビューを読んで、改めて自分の投資手法を振り返ってみた。
これまでは「清原式を実践している」と思っていた。
しかし、読み進めるうちに、その理解はまだ浅かったことに気付かされた。
共通点は想像以上に多かった
まず確認できたのは、投資の土台となる考え方はかなり共通していることだった。
会社四季報のスクリーミングを使いネットキャッシュ比率1.5以上を条件として銘柄を探す。
その条件は以下のとおり:
- 決算短信
- 有価証券報告書
- 適時開示
- 株主総会資料
などの公開情報だけを使って企業を分析する。
時価総額20億以上500億以下の中小型株を限定して調べる。
個人投資家の機動力を生かす。
この流れ自体は、大きく間違っていなかった。
しかし、銘柄を見ると違いが見えてきた
今回のインタビューでは、
- 田辺工業
- 新日本建設
- 日神グループホールディングス
が紹介されていた。
ここで立ち止まった。
田辺工業のNC比率は約0.69倍。
現在の基準なら、自分はスクリーニングの段階で除外している。
しかしPERは低く、利益もしっかり出している。
つまり清原氏は、ネットキャッシュ比率だけで投資判断をしているわけではない。
利益、事業内容、資本効率などを含めて総合的に割安かどうかを見ている。
新日本建設も時価総額は約1,300億円ある。
普段見ている銘柄とは規模が違う。
さらに日神グループホールディングスについては、「清原氏の売却後の需給の歪み」を狙うという自分の考え方は、現在のところ妥当かどうか分からない。さらに不動産銘柄は不動産在庫などを加味するので純粋にNC比率だけで計算できない側面がある。
紹介された3銘柄だけを見ても、「清原式=NC比率投資」という理解は正確ではないことが分かった。
一番の気付き
今回、一番印象に残ったのはここだった。
清原氏は「NC比率投資家」ではない。
本質は「割安株投資家」なのだ。
ネットキャッシュ比率は、その中で使っている強力な判断材料の一つに過ぎない。
一方、自分はネットキャッシュ比率を中心に投資ルールを組み立てている。
- NC比率1.5倍以上。
- S・A・Bのグレード。
- 資金配分。
- 指値ルール。
こうして整理してきたが、これは清原式そのものではない。
自分なりに整理した投資ルールである。
まだ独自性を語る段階ではない
ここで一つ反省した。
最近、「自分なりの清原式」を考える時間が少し増えていた。
しかし、それは順番が違うのかもしれない。
- まだ結果が出ていない。
- 運用実績も十分ではない。
- その段階で応用を考えるのは早い。
日本には「守破離」という考え方がある。
- まずは師の型を守る。
- 型を理解したと思うのではなく、実際に結果が出るまで繰り返す。
その積み重ねがあって初めて、自分なりの工夫や改善に意味が生まれる。
今やるべきこと
今回の記事を書いて、一つ整理できた。
今やるべきことは、清原式を変えることではない。
清原式をもっと深く理解することだ。
- 本を読み返す。
- 四季報を読む。
- 決算短信を読む。
- 実際に運用する。
そして、その結果を検証する。
その繰り返ししかない。
独自性は、その先に自然と生まれるものだと思う。
今の自分は、まだ「守」の途中にいる。
この記事は、そのことを忘れないための記録として残しておく。
