トレード日誌

清原さん・マンガー・バフェットと同じ土俵では勝てない。だから自分は、筋トレとランニングを選んだ

清原さんの『わが投資術』を読んでいて、ニトリ株を購入したエピソードが載っていました。

読みながら、やっぱり分析力がすごいなと思ったんです。

今年は130冊以上、投資関連の本を中心に図書館から借りて読みました。

清原さんだけでなく、チャーリー・マンガーやウォーレン・バフェットも、企業を見る目や分析の深さです。

株式投資を始めて1年目の自分が、この人たちと同じやり方で勝負するのは難しい。

そう感じました。

では、自分はどうやって戦えばいいのか。

考えた末に、分析力に加えて、忍耐力と自制心を鍛えることにしました。

そのために始めたのが、ランニングと筋トレです。

まず、清原さんの分析力がどれほどすごいのか、ニトリ株のエピソードから見ていきます。

清原さんはニトリの何を見ていたのか

1997年11月、北海道拓殖銀行が経営破綻しました。拓銀はニトリの安定株主で、80万株を保有していましたが、それを処分しなければならなくなります。

拓銀がメインバンクだったニトリも危ないのではないか。そんな見方が広がり、ニトリの株価は大きく売られていたそうです。

当時は札幌単独上場で出来高も少なく、機関投資家が積極的に買う銘柄ではありませんでした。

そんな状況で、清原さんはニトリ株を買いました。

『わが投資術』によると、清原さんの経営K1ファンドは6億円からスタートし、1銘柄への投資額はNAVの25%が上限でした。

株価750円で20万株を買うと1億5,000万円。

ちょうどNAVの4分の1です。

世間が見ていたのは、拓銀の破綻と北海道経済の悪化でした。

清原さんが見ていたのは、その先にあるニトリの事業です。

自社工場を持ち、メーカーの中に入り込んで製造を指導する製造小売という仕組みに、競争力とシェア拡大の余地があると考えたわけです。

『わが投資術』P183「北海道の既存店はマイナス、関東の新店は好調」

みんなが目の前の悪いニュースに気を取られているときに、事業の中身まで読み解いて、大きな資金を投じる。

ここまでの分析と決断は、今の自分にはとても真似できないと感じました。

自分に合った戦い方を探す

自分には、清原さんやバフェットのような経験も、知識も、分析力もまだありません。

もちろん、勉強も企業分析も続けます。

ただ、彼らと同じ能力を身につけることだけを目標にしていたら、いつまでたっても追いつけないかもしれません。

そこで、自分にできること、鍛えられることは何だろうと考えました。

130冊以上の投資関連の本を読むなかで、何度も目にした言葉があります。

それが、忍耐力と自制心です。

中長期のバリュー投資では、企業を分析するだけでは足りません。

  • 指値を入れた価格まで待つ力。
  • 株価が下がっても動じない力。
  • 利が乗るとすぐに利確しない力。

こうした力も求められます。

分析力に加えて、この忍耐力と自制心を鍛えることができたら、自分にも戦えるかもしれません。

この忍耐力と自制心を、投資の世界では「克己心」と言います。

自分の感情や欲に負けず、決めたことを守る力のことです。

克己心については、以前にも記事を書いています。

指値を動かしてしまった失敗や、自分の判断を記録することについて書いた記事です。
→ なぜ投資家は「克己心」を鍛えなければ勝てないのか

今回は、その克己心をどう鍛えるかという話です。

では、どうやって鍛えればいいのか。

考えた末に、ランニングと筋トレにたどり着きました。

ランニングと筋トレで何を鍛えるのか

ランニング:自分のペースを知る

最初は、ただ走っていました。でも、何も考えずに走っていると、なかなか続きません。

そこでガーミンのランニングウォッチを買いました。

  1. 距離
  2. 心拍数
  3. 1キロあたりのタイム
  4. 走行時間

が記録できるので、数字を見ながら走り方を考えるようになりました。

なるべく心拍数を上げずに、長い距離を走れるようにする。記録を見て、少しずつペースを調整する。

今は1日おきに10キロ、週30キロほど走っています。

来年はフルマラソンを完走するのが目標で、まずは42.195キロを6時間以内で走り切りたいと思っています。

ランニングで大切なのは、最初から飛ばすことではなく、自分のペースを知って、最後まで走り切れるように調整することです。

株も同じかもしれません。株価が上がり始めたからといって、慌てて飛びつく必要はない。

自分が決めた価格まで待つ。

そういう自制心を身につけたいと思っています。

筋トレ:記録して、調整する

筋トレでも、時間、回数、セット数を記録しています。

翌日の筋肉痛が強いか弱いかも見ながら、負荷や休憩時間を調整しています。

目的は、筋肉を大きくすることだけではありません。

決めた回数をこなし、記録を取り、体の反応を見ながら続けること。

無理をして一度で終わらせず、続けながら少しずつ調整することです。

投資でも同じです。

最初に決めた銘柄や買値を何となく変えるのではなく、新しい決算や開示資料を確認して、判断を見直す。

感情ではなく、記録と事実をもとに判断する。その習慣を身につけたいんです。

株トレも同じ考え方で続ける

株式投資では、1日2銘柄ずつ分析するようにしています。

決算短信、有価証券報告書、株主総会の資料など、一次資料を確認しながら、企業ごとに情報を整理してオブシディアンにまとめています。

新しい資料が出たら更新し、実際の数字に基づいて指値を入れ、売買を判断します。

銘柄をたくさん追いかけるよりも、自分が理解できる企業を絞って、継続的に調べていく。

今はこの方法を試しています。

ここまでをまとめると、やっていることは違っても、共通点は同じです。

  • ランニングでは、距離や心拍数を記録する
  • 筋トレでは、回数や負荷を記録する
  • 株トレでは、企業の数字や判断の根拠を記録する

記録を取り、結果を見て、必要に応じて調整しながら続ける。これが自分のやり方の軸です。

本当に効果があるのか

正直に言うと、ランニングや筋トレで自制心が鍛えられて、それが投資の成績につながるのかは、まだ分かりません。

始めたばかりで、投資行動が変わったと言えるほどの実感もありません。

それに、忍耐力や自制心を鍛えれば株で勝てる、という単純な話でもありません。

企業分析を間違えれば、いくら我慢しても損失は膨らみます。

だからこそ、分析を続けながら、自分の判断が感情に振り回されないようにしたいと思っています。

自分なりの勝ち方を作る

まだ株式投資を始めて1年目です。ランニングと筋トレで鍛えた忍耐力や自制心が、投資でも役に立つのか。

半年後、1年後に、自分の実戦を振り返って報告します。