投資戦略

銘柄分析が面白くない自分は株式投資に向いていないのか

今日、東京機械製作所(6335)の適時開示や中間報告書を読み込みながら、ふと思った。

清原達郎さんは「割安株の銘柄分析をして楽しいと思えれば株式投資家としてやっていける」と言っていた。

でも自分は今日の分析をしていて、正直そこまで面白いとは思えなかった。これはまずいのかな、と。

そこから少し考えた。


面白くないのは、やり方が合っていないだけかもしれない

銘柄分析の「面白さ」の入口は人によって違うと思う。数字をこねくり回すのが好きな人、業界の構造を読み解くのが好きな人、経営者の言葉を追いかけるのが好きな人。

今日の自分を振り返ってみると、「配当がずっとゼロなのはなぜか」という疑問が浮かんで、株主構成を調べたら読売新聞が25%を持つ筆頭株主で、中日・朝日も合わせると新聞社だけで約30%を占めていることが分かった。そこから「新聞社にとって東京機械は投資先じゃなくてサプライヤーだから、配当より財務の安定を優先させているんじゃないか」という仮説まで辿り着いた。

これ、冷静に考えると面白い発見だったんじゃないかな。

つまり自分の場合は、銘柄分析そのものが楽しいというより、「なぜこうなっているのか」という謎を追いかける感覚が入口になっているのかもしれない。疑問を立てて、仮説を作って、開示や株主構成で検証して、また新しい疑問が生まれる。このサイクル自体は今日自然にできていた。

面白くないんじゃなくて、楽しさの種類が清原さんとは違うだけかもしれない。


専門性がない自分でも大丈夫か

もう一つ気になっていることがある。投資家の界隈では「機械業界専門」とか「流通専門」という人をよく見かける。自分にはそういう業界専門性がない。割安小型株というスタイルだけがある。

でもこれは弱点じゃないかもしれない。

業界専門という切り口は、その業界に詳しいから有利な反面、他の業界の割安株を見逃すという弱点もある。NC比率という軸は業界を問わない。今日一日だけでも輪転機メーカー・FA機器・防衛・新聞業界という全然違う文脈を横断して分析できた。それができるのは業界知識があるからじゃなくて、「割安かどうか」という一本の軸で見ているからだと思う。

清原さん自身も特定業界の専門家じゃなくて、割安小型株というスタイルで結果を出した人だ。専門性は業界知識じゃなくて、割安を見抜く眼と謎を追いかける習慣の中に育っていくものじゃないかな。


自分なりのやり方でいい

疑問→仮説→検証→また疑問、というサイクルを回し続けること自体が銘柄理解を深めていく。それがブログのネタにもなる。今日の東京機械の記事がその好例だった。

銘柄分析が面白くないんじゃなくて、面白さの入口を自分なりに見つけていく途中なのかもしれない。割安小型株という軸を持ちながら、疑問ベースで掘り下げていくやり方を続けてみようと思う。