目次
1. 導入:私たちは常に「不確実なサイコロ」を振っている
投資の世界は、常に中身のわからないサイコロを振るようなもの。
多くの人は「一度決めた評価」に固執するが、勝てる投資家(ベイジアン)は、出目(新しい事実)を見て、サイコロの正体を疑い続ける。
2. 設定:2つのサイコロ
- A(普通のサイコロ): 各目が 1/6で出る。
- B(イカサマサイコロ): 「1」が 1/2の確率で出るように細工されている。
目の前にあるサイコロがどちらか分からない状態で、投資(勝負)をスタートする。
3. ベイズ更新のプロセス(思考のステップ)
ステップ①:事前確率(最初は半信半疑)
まだ振る前は、Aである確率50%、Bである確率50%。
ステップ②:事象(事実の発生)
サイコロを振ったら「1」が出た。
ステップ③:事後確率(評価の修正)
ここがキモ。
「1」が出たという事実に基づき、B(イカサマ)である確率を再計算する。
計算上、Bである確率は一気に 75% まで跳ね上がる。
「1回『1』が出ただけで、確信の度合いをここまで変えていい」 のがベイジアンの強み。
4. 投資への応用:決算短信は「新しい出目」である
「清原式」NC率への適用:
- 最初は「この銘柄は割安だ(期待値が高い)」と予測して投資する。
- しかし、最新の決算短信で「現預金が減った」「有利子負債が増えた」という「出目」が出たら?
- その事実を無視せず、即座に**「この銘柄がまだ割安である確率」を下方修正**しなければならない。
損切りの正当化:
損切りは「負け」ではなく、新しい事実によって「勝てる確率が下がった」と判断した論理的な帰結である。
5. まとめ:思考を柔軟に保つということ
ノートに書いた「思考の柔軟は頭の柔軟」という言葉通り。
頑固にならず、常に**「今のデータに基づけば、自分の予測が正しい確率は何%か?」**と自分に問い続けること。
