投資家なら一度は手にする名著、ブルース・グリーンウォルド教授の『[NO CONTENT FOUND](バリュー投資:理論と実践)』。
「内容は濃いけど、どうやって自分の投資に活かせばいいの?」という方に向けて、今回は**「今狙っている指値銘柄」を具体的に分析するためのステップ**を解説します。
目次
1. バリュー投資の3つの柱
この本では、企業の価値を3つのレイヤーで分析します。
資産価値:今解散したらいくら残るか?(解散価値)
収益価値(Earnings Power Value):今の稼ぐ力がずっと続くとしたらいくらになるか?
成長価値:将来の成長まで加味した価値(ただし、不確実性が高い)
今回は、最も実用的で保守的な**「収益価値(EPV)」**にフォーカスします。
2. 実戦!EPV(収益価値)で「適正株価」を算出する3ステップ
指値を入れる前に、以下の手順でその企業の「真の実力」を計算してみましょう。
STEP1:調整後利益を算出する
決算書の「純利益」をそのまま信じてはいけません。
一時的な特別損失や利益を除外する。
**「現状維持のための費用」と「将来の成長のための投資」を分ける。
真に見極めるべきは、「商売を今の規模で維持するだけで、毎年確実に入ってくる現金」**です。
STEP2:資本コスト(WACC)で割り戻す
算出した利益を、市場が求める期待利回り(ハードルレート)で割ります。
これで、そのビジネスが将来にわたって生み出す価値の総和が金額として浮かび上がります。
STEP3:ネットキャッシュを調整する
最後に、企業の「お財布」事情を加味します。
プラスする: 本業に関係のない余剰資金、現預金。
マイナスする: 有利子負債(借金)。
これによって導き出されたのが、株主に帰属する「本当の価値」です。
3. なぜ「成長」を無視するのか?
グリーンウォルド教授の手法が優れているのは、あえて**「不確実な未来の成長」を価値に含めない**点です。
「今の利益が続くだけでも、今の株価は安すぎる」
そう確信持てる銘柄に指値を入れることこそ、バリュー投資の真髄。
まずは、自分の気になる銘柄の「維持費」と「純粋な利益」を切り分けるところからスタートしてみましょう!
