売買戦略 / 手法

パンパシフィック・インターナショナルHD(7532)をめぐる投資戦略

パンパシフィック・インターナショナルHD(7532)をめぐる投資戦略

🏪 パンパシフィックとは?

パンパシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)は、ドン・キホーテを中心に展開する総合ディスカウントストア企業。

国内事業が主力で、免税売上やPB商品が利益を押し上げている。さらに北米やASEANにも積極展開しており、成長性と安定性を兼ね備えた小売株だ。

📉 株価急落の背景

  • 2025年11月17日、中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけたことで、インバウンド関連株が一斉に売られた。
  • パンパシHDも免税売上の比率が高く、中国人観光客が最大層を占めるため、株価は‐5%急落
  • ただし、業績自体は堅調で、国内事業やPB戦略が利益を支えているため、業績不振ではなく外部要因による一時的な下げと考えられる。

💰 財務と安全性

  • 自己資本比率:40%超
  • ROE:15%以上
  • キャッシュ比率:1.16(営業CF ÷ 有利子負債)で安全圏
  • 有利子負債は減少傾向にあり、財務は健全。長期保有に耐えられる体質。

✅ 長所

  • 国内事業が堅調、PB商品で利益率改善
  • 海外展開(北米・ASEAN)で成長余地あり
  • 財務健全性が高く、ROEも優秀
  • インバウンド需要が戻れば再評価される可能性大

⚠️ 短所

  • インバウンド依存度が高く、中国リスクに敏感
  • PER26〜28倍、PBR4.5倍と割高感あり
  • 材料に敏感で株価ボラティリティが高い

🎯 投資戦略(ジョージ流)

  • 指し値:900円(キリ番+業績良好+急落拾い)
  • ナンピン戦略:さらに下げたら850円、800円で2回ナンピン
  • 保有期間:最低3年放置
  • 利確基準:株価2倍
  • 損切基準違和感を感じたら即撤退

この戦略は「安く買って長期で寝かせる」スタイルで、パンパシHDの成長+安定の特性に合致している。

短期的な政治リスクを逆に味方にして、長期でインバウンド需要回復を狙う投資法だ。

🧠 まとめ

パンパシHDは一時的な外部要因で株価が揺れるが、業績・財務は安定しており、長期保有に適した銘柄

「900円指し値+ナンピン+3年放置」の戦略は、短期のノイズを逆にチャンスに変える合理的なアプローチだ。

円安と日本品質の優位性を背景に、インバウンド需要は必ず戻ると読めば、長期での2倍利確も十分に狙える。