マーケット分析

米アップルもヒト型ロボットの開発を検討している桶屋理論で有望銘柄は?

米メタも先日、AI搭載ロボットの開発に本格的に着手すると報じられており、これでGAFAM全社が資金を投入することになる。

人型ロボットはiPhoneモーメントになりえるか?

市場規模は約6億台の見通しで、急速に社会に浸透する「iPhoneモーメント」が近づいているとの見方もある。

人型ロボットのポイント:

1. アップルがヒト型ロボットの開発を検討
- アップルが、人のような形をしたロボット(ヒト型ロボット) の開発を検討していると報じられたという内容。
- これは、スマートフォンやPCとは異なる、新たな製品カテゴリーに参入する可能性を示している。

2. GAFAM全社がロボット開発に投資
- メタ(Facebookの親会社)もAI搭載ロボット開発に本格着手 すると報じられた。
- これにより、Google(Alphabet)、Amazon、Facebook(メタ)、Apple、MicrosoftのGAFAM すべてがロボット開発に資金を投入することになった。
- つまり、テック業界の最大手企業が揃ってロボット市場に本格参入する流れ になっている。

3. 市場規模は約6億台の見通し
- ヒト型ロボットの市場規模は、約6億台になる と予想されている。
- これは、かなりの普及が見込まれることを意味しており、ロボットが社会の一部として定着する可能性が高い。

4. 「iPhoneモーメント」が近づいている
- 「iPhoneモーメント」とは?
- 「iPhoneモーメント」というのは、iPhoneが登場したことでスマートフォン市場が爆発的に成長し、社会が大きく変わった瞬間 を指す。
- ここでは、「ヒト型ロボットも、iPhoneのように急速に普及し、社会のあり方を大きく変える可能性がある」という意味で使われている。

 

この流れで桶屋が儲かる的理論にあてはめると銘柄はどんなのが有効かな?

「ヒト型ロボットが普及することで恩恵を受ける銘柄(=桶屋が儲かる理論)」を考えると、以下のようなテーマや企業が狙い目になりそうだね。

1. ロボット本体の製造・開発関連
まず、直接的にヒト型ロボットを開発・製造する企業 は当然恩恵を受ける。
✅ キー銘柄:

ファナック (6954):産業用ロボットの大手。人型ロボットの生産ラインにも関与する可能性大。
安川電機 (6506):ロボットアームやモーター技術で強み。ヒト型ロボットの駆動部分に関与する可能性。
ソフトバンクグループ (9984):過去に「ペッパー」を開発しており、再参入の可能性も?
2. AI・ソフトウェア関連
ヒト型ロボットの頭脳となるAIや制御システムを開発する企業 も成長が期待できる。
✅ キー銘柄:

Preferred Networks(未上場):日本のAIスタートアップ。ロボット向けのディープラーニング技術を開発。
エヌビディア (NVDA, 米):AI向けの半導体(GPU)が必須。ロボットの画像認識や学習機能で需要増加。
ソニー (6758):AI・ロボット技術を持ち、エンタメロボット(AIBO)などのノウハウもある。
3. 半導体・センサー関連
ロボットには大量の半導体やセンサー が必要になる。
✅ キー銘柄:

ルネサスエレクトロニクス (6723):組み込み用半導体で強み。
キーエンス (6861):工場の自動化・センサー技術で恩恵を受ける可能性。
東京エレクトロン (8035):半導体製造装置の大手。ロボット需要増で半導体製造が拡大。
4. バッテリー・電源関連
ヒト型ロボットは バッテリー駆動 が必須。
✅ キー銘柄:

村田製作所 (6981):小型バッテリーの供給。
パナソニック (6752):EV向け電池を開発。ロボット向けも期待。
GSユアサ (6674):産業用バッテリーで需要増。
5. 通信・クラウド関連
ロボットのデータ処理には、5Gやクラウド技術 が重要になる。
✅ キー銘柄:

NTT (9432):5Gネットワークでロボットの遠隔操作やデータ通信を支える。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス, AMZN):ロボットのデータをクラウド管理。
シスコ (CSCO, 米):IoTやロボット向けのネットワーク機器を提供。
6. 自動車・モビリティ関連
ヒト型ロボットが普及すると、自動車や物流との連携も進む可能性がある。
✅ キー銘柄:

トヨタ (7203):ロボティクス分野に投資。未来の自動車と連携する可能性。
本田技研工業 (7267):「ASIMO」などヒト型ロボット開発の実績あり。
川崎重工 (7012):ロボット技術を持ち、物流や医療用にも展開。
7. 人間の仕事が減ることで恩恵を受ける企業
ヒト型ロボットが労働力を代替することで、人件費削減に恩恵を受ける企業もある。
✅ キー銘柄:

吉野家 (9861):外食産業のロボット導入が進むと、人件費削減で利益拡大。
コナミ (9766):フィットネスジムの無人化・ロボット化が進むと恩恵あり。
アマゾン (AMZN):倉庫・配送の自動化が進むことで収益増加。
まとめ:どこに投資する?
ヒト型ロボットが普及することで、
✔ 「作る側(ロボット・AI・半導体)」
✔ 「支える側(バッテリー・通信・クラウド)」
✔ 「影響を受ける側(自動車・物流・小売)」
の企業が恩恵を受ける可能性が高い。

まとめ

アップルもロボット開発を検討し、GAFAM全社がロボット市場に資金投入。
ロボットの市場規模は約6億台と予想され、急速な普及が見込まれる。
それによって、「iPhoneが普及したときのような大きな変化(iPhoneモーメント)」が起こる可能性がある という見方が出ている。

つまり、ヒト型ロボットはこれから一気に社会に浸透し、GAFAMが主導する大きな変革が訪れるかもしれない。

短期的にはAI・半導体関連 が強く、長期的にはロボットメーカーやバッテリー企業 に資金が流れるかもしれない。

ジョージのトレード戦略だと、直近の「出来高増加ランキング」や「値上がり率ランキング」 でこれらの銘柄が入ってきたら、VWAPとの位置関係を見ながら狙っていくのがよさそうだね!