本質を突くが、多くの人が見過ごしがちのニュースが流れた📡
反政府デモが続くイランで、当局が100時間を超えるネット遮断を実施し、
あのスターリンク(衛星通信)も、実用上ほぼ機能しない状態に追い込まれたという。
「どこでも繋がる」はずのインフラが止まった。
この事実は、技術の敗北ではない。
構造の勝利だ。
この記事を読みながら、ハリー・クリフの『宇宙のアノマリー』に出てくる**「観測不能な領域」**という言葉が頭に浮かんだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1392F0T10C26A1000000/
目次
🛰️ スターリンク遮断=高度技術国家、ではない
まず前提を整理しておく。
スターリンクが完全に“技術的に打ち落とされた”と考えるのは正確ではない。
現実には、
電波妨害、端末の摘発、利用者の排除。
スターリンクが無力化されたのは、
技術ではなく「人間側」が締め上げられたからだ。
情報量は減り、思想への圧力は上がり、人間の忍耐を超える環境が意図的に作られる。
つまり、ここで本質的なのは、「イランの技術力が突出している」ことではない。
抑圧のために国家資源を集中投入できる体制を持っている。
──この一点だ。
完全な技術的優位というより、
抑圧を最優先事項として設計された国家構造がある、という方が正確だろう🧱
🧠 なぜ彼らは「繁栄」に転用できないのか?
ここで問いを一段深くする。
問題は「なぜ使わないのか?」ではない。
なぜ彼らは、その技術を“繁栄を生む方向”へ転用できない構造に、自らを閉じ込めてしまったのか?
答えは意志や能力の問題ではない。
優先順位の固定化だ。
- 体制維持
- 情報遮断
これは国家が「成長」ではなく
「静止」を最適解にしてしまった状態だ。
今は
「賢いが冷たい」
になっている🥶
この構造では、成長や豊かさは副作用としてしか扱われない。
どれだけ高性能なエンジンを積んでいても、
進む方向が「後退」に設定されていれば、
出力は破壊にしか使われない🚗⚠️
🌌 「観測不能な領域」とは何か
ハリー・クリフが語る「観測不能な領域」とは、
事象が存在しない世界ではない。
観測する主体そのものが排除され、
世界が“見えなくされる”状態のことだ。
イランのネット遮断は、
情報が消えたのではない。
人々が観測者であることを許されなくなった。
スターリンク遮断とは、
通信の問題ではなく、
観測主体の排除という政治的行為だ📵
ここで初めて、科学の比喩が現実と噛み合う。
💸 ジャミングは「究極の資本誤配分」
遮断による経済損失は、
推計で**1時間あたり約150万ドル(約2億円)**とも言われている💸
- 高度な技術
- 高価な設備
- 人的リソース
それらが向かっている先は、
価値創造ではなく、価値の消失だ。
投資の言葉で言えば、これは
究極の放漫経営。
重要なのはここ👇
投資において最も危険なのは、赤字企業ではない。
資源や技術を持ちながら、それを“統制・隠蔽・内向きの防衛”に使う組織だ。
PLやBSには出にくいが、
意思決定の癖として必ず滲み出る。
何が足りないか
👉 数字に見えない「クセ」を見極める
自分を含む、
多くの投資家は、まだそれを言語化できていない。
📢 相場にも存在する「情報ジャミング」
この構造、今の相場にもよく似ている。
- 「衆議院解散で相場が爆上げする」
- 「レアアースだから無条件に買い」
こうした単純化された物語は、
企業の実態を覆い隠すノイズになる📡
これは情報過多による相場のジャミングだ。
ジャミングは「情報が少ない時」ではなく、「物語が多すぎる時」に起きる。
だから投資家が取るべき態度は一つ。
- 派手な物語から距離を取る
- 一次情報を待つ
- 破壊ではなく創造に最適化された企業を見る
- 地味でも、CFと意思決定が健全な株を拾う🪙
🏁 観測を止めた瞬間、思考は負ける
物理学者が、
ノイズだらけの宇宙から微かな信号を拾うように🔭
投資家もまた、
見えなくされた世界で事実を再構成する。
イランのスターリンク遮断が示したのは、
どんなに強固なインフラでも、
構造的ノイズの前では無力になるという現実だ。
だからこそ、
観測をやめないこと。
考えるのを止めないこと。
- 数字
- PL/BS/CF
- 経営の癖
- 資本配分の方向
そこを見続ける限り、
ジャミングの中でも価値は見える😎📊
この作業は、水からバターを作るようなものだ。
だから、多くの人はやらない。
「人の行く裏に道あり花の山」
だから自分は、今日も地味な財務3表を見る。
