2026年3月期 第3四半期決算をもとに整理する📊🔥
※本稿は決算短信ベースで、事業の耐久性/評価の歪み/市場との向き合い方を整理する。
※企業存続レベルの長期分析は別稿前提。
目次
① この銘柄をどういう前提で扱うべきか 🧱
トリニティ工業は
成長株ではない。資産+耐久株寄り。
売上は前年同期比△0.7%。
増収企業ではない。
だが――
営業利益+8.2%
経常利益+6.5%
純利益+5.6%
ここが重要だ。
売上横ばいでも
利益を積み上げられる体質。
これは
「拡大ストーリー」ではなく
体質改善型・収益安定型の会社ということだ。
評価前提を間違えると
「伸びない株」に見える。
正しくは
**“崩れにくい株”**だ🛡️
② 事業は何によって支えられているか ⚙️
セグメントは2本柱。
🔧 設備部門(塗装設備等)
売上204億円(+0.5%)
営業利益27.7億円(+14.6%)
🚗 自動車部品部門
売上74億円(△3.7%)
営業利益9.7億円(△9.3%)
利益の源泉は
設備部門。
設備は景気循環型だが、
大型案件は利益率が出やすい。
今回の増益は
粗利改善+採算コントロールの成果。
つまり今は
量より質で稼いでいる局面。
③ 収益の安定性はどうか 📈
営業利益率は約8%。
製造系としては悪くない。
自己資本比率は
75.8% → 79.8%へ改善。
純資産339億円。
総資産419億円。
負債合計79億円。
ほぼ無借金レベル。
ここが最大の安定装置だ。
不況時に重要なのは
売上ではない。
固定費を吸収できる財務。
この会社は
その点でかなり強い。
④ 財務と資産の耐久力 💰
現預金 92億円。
負債合計 79億円。
ネットキャッシュ状態。
流動負債は減少。
総負債は前年比△16.9%。
財務体力は明確に向上している。
1株純資産は
1,998円 → 2,072円へ増加。
PBRが仮に0.6倍なら
株価は1,240円付近。
0.8倍なら
1,650円近辺。
市場が過度に警戒しない限り、
下値はBSが支える構造。
⑤ なぜ市場は強く評価しないのか 🤔
理由は明確。
・自動車関連セクター不人気
・設備は循環株
・爆発的成長がない
つまり
ドラマがない。
だが投資で重要なのは
派手さではなく
壊れにくさ。
ここを理解できるかどうか。
🏁最終整理:どう付き合う株か
これは短期急騰株ではない。
・財務が堅い
・利益は維持できる
・配当も出す(今期予想58円)
じわじわ是正されるタイプ。
市場がリスクオフになれば
放置される。
だが
資産は積み上がる。
つまり
時間を味方にできる銘柄。
🎯行動メモ(私的整理)
観測ライン:PBR0.6倍近辺
主力ライン:0.5倍割れ
想定外:設備部門の大型赤字発生
トリニティは
派手さはない。
だが
財務は筋肉質だ💪
こういう銘柄は
相場が冷えたときほど光る。
静かなBSは、
市場の騒音より強い。
