※本稿は決算短信(2026年2月6日開示)をもとに、
耐久性/財務構造/評価の視点を整理する。
目次
① この銘柄をどういう前提で扱うべきか
まず前提。
ここは
📡 半導体・FA・自動車設備向けの商社。
つまり、設備投資循環株。
生成AI・データセンター向けは強い。
だが自動車設備は弱い。
EV減速の影響も受ける。
売上 215億円(▲4.0%)
営業利益 10.75億円(▲4.6%)
純利益 7.95億円(▲4.0%)
景気調整を真正面から受けている。
これは“ディフェンシブ株”ではない。
景気の体温計。
前提を間違えると判断を誤る。
② 事業は何によって支えられているか
売上総利益 32.2億円。
粗利率 約15%。
販管費 21.4億円。
営業利益率 約5%。
商社らしい薄利構造だが、
固定費は暴れていない。
国内は半導体汎用メモリが鈍い。
自動車設備は弱い。
一方で
🤖 中国向け産業用ロボットは堅調。
つまり完全崩壊ではない。
セクター内で強弱がはっきりしている。
景気底ではなく“まだら模様”。
③ その収益はどれくらい安定しているか
経常利益 11.55億円。
営業外は軽微。
純利益率 約3.7%。
大崩れではない。
だが成長加速もない。
通期予想は下方修正。
売上 295億円(▲6.5%)
営業利益 14.7億円(▲12.7%)
つまり会社側も慎重。
ここで重要なのは、
📉 在庫調整局面はまだ続く
という経営環境認識。
循環株は
“今の数字”より
“回復タイミング”が本質。
④ 財務と資産はどこまで耐えられるか
ここがBS本丸🔥
総資産 299億円
純資産 212億円
自己資本比率 71.2%(前期末68.2%)
かなり健全。
現預金 115.8億円
投資その他の資産 52.0億円
有利子負債は実質ゼロ(借入金記載なし)。
清原式NC概算。
(現預金115.8億+投資有価証券相当※×70%−有利子負債0)
※投資その他の資産は52億円だが、
内訳不明のため保守的に半分を有価証券相当と仮定すると、
約115.8億+(26億×0.7)
=115.8+18.2
=約134億円
時価総額次第だが、
仮に300億円水準なら
NC比率 約45%。
資産の厚みはかなりある。
しかも売掛金が17億円減少。
在庫も圧縮。
運転資本が健全化している。
これは良い兆候。
⑤ 市場はなぜ評価が伸びないか
理由は明快。
📉 半導体メモリ回復鈍い
📉 自動車設備投資弱い
📉 利益は減益トレンド
資産は厚い。
配当も期末150円(記念配当含む)。
だが市場は
“今”より
“来期の回復確度”を見る。
循環株は
底打ち確認前は買われにくい。
🏁最終整理:この銘柄との向き合い方
鳥羽洋行は
🧱 財務は超健全
📡 事業は景気敏感
📉 業績は調整局面
つまり、
壊れにくい循環株。
怖いのは倒産ではない。
怖いのは“回復が遅れること”。
AI半導体投資は強い。
汎用メモリと自動車が戻れば
利益レバレッジは効く。
この銘柄は
“今の減益”を見るのではなく、
⚙️ 設備投資循環の次の山
を読むゲームだ。
資産は厚い。
体力はある。
あとは
半導体市況と自動車設備がいつ息を吹き返すか。
循環を読む者だけが
この株を扱える。🔥📈
