※本稿は「企業サイト・IR情報・決算短信」をもとに、
事業の耐久性/評価の歪み/市場との向き合い方を整理する。
※事業内容や業績推移の詳細は別途レポートにて扱う。
目次
① この銘柄をどういう前提で扱うべきか
まず前提。
この会社は「成長株」ではない。
市場拡大ストーリーで買う銘柄ではない。
これは
🛡️ 超耐久型・資産保全株
である。
売上微増、利益やや減。
だが純資産は積み上がる。
自己資本比率 約90%。
無借金。
ここを誤認すると、
「株価が動かない=失敗」
と錯覚する。
違う。
この銘柄は
“爆発を狙う株”ではなく
“崩れないことに価値がある株”。
前提を間違えると全てがズレる。
② 事業は何によって支えられているか
事業構造は
🏠 住宅金物のフロー型売上
+
🧱 長年のブランド・商品力による準ストック型受注
完全なストック型ではない。
だが、122年の実績と流通基盤がある。
重要なのは、
小さくても安定した粗利構造。
売上総利益 約14億円。
ここはほぼ横ばい。
住宅着工が弱い中で崩れていない。
つまり、
完全景気敏感ではない。
ニッチ市場で
「なくならない需要」を握っている。
ここがゼロになる会社ではない。
③ その収益はどれくらい安定しているか
営業利益 2.78億円。
営業利益率 約5%。
派手ではない。
だが赤字でもない。
営業CFは+1.75億円。
利益は現金化できている。
重要なのはここ。
📌 不況でも赤字化しにくい設計か?
固定費は軽い。
借金ゼロ。
金利負担なし。
売上が多少落ちても
即死しない。
これは“景気加速株”ではないが、
“景気後退耐性株”ではある。
④ 財務と資産はどこまで耐えられるか
ここが本丸🔥
総資産 118億円
純資産 106億円
現預金 33億円
有価証券+投資有価証券 約26億円
有利子負債 0円
清原式NCを概算する。
(現預金33.2億+投資有価証券25.2億×70%−有利子負債0)
≒ 33.2億+17.6億
=約50.8億円
これが実質ネットキャッシュ。
時価総額次第だが、
仮に100億円前後なら
NC比率 約50%水準。
つまり、
会社の半分は現金に近い。
最悪局面?
営業赤字が数年続いても即崩れない。
これは“守備特化型バランスシート”。
株価〇〇円が解散価値近辺なら、
そこが耐久ライン。
ここは予想ではなく
「壊れにくい価格帯」の確認作業だ。
⑤ 市場はなぜ評価していないのか
理由はシンプル。
📉 住宅セクター不人気
📉 成長ストーリー弱い
📉 ROE約4%台
資本効率が低い。
資産はある。
だが資本を回転させていない。
市場は
「安全」より「成長」を好む。
だから評価されない。
割安でも動かない理由はここ。
🏁最終整理:この銘柄との正しい付き合い方
これは短期急騰株ではない。
🛡️ 暴落時に真価を発揮する耐久株。
💰 現金を溜め込む守備型企業。
爆発を待つ株ではなく、
市場が恐怖に支配された時に
冷静に持てる株。
時間軸が長い人向け。
前提を受け入れられるなら
判断はシンプル。
「壊れない構造」に賭けるかどうか。
筋肉はある。
血流も正常。
あとは資本効率をどう変えるか。
ここが変われば評価は変わる。
変わらなければ、防御株のまま。
