財務諸表を読んでいて、こんな違和感を持ったことはないだろうか?
- 利益は出ているのに現金が減っている
- 売上は伸びているのに資金繰りが苦しそう
- 黒字倒産という言葉の意味が腹落ちしない
その原因は、
PLとCFを「同じもの」として見てしまうことにある。
今日はそれを一発で理解できる思考法を紹介する。
目次
会社は“水車”である 🌊
会社を水車に例える。
- 売上 = 流れ込む水
- 営業利益 = 水車の回転効率
- 営業CF = 実際に溜まった水
この3つは似ているようで、全く別物だ。
PLは「効率」を見る 📊
営業利益率が20%なら、
水が100流れ込んだとき
20のエネルギーに変換できている。
これは“設計の優秀さ”だ。
ビジネスモデルの強さ。
価格決定力。
コスト管理力。
つまりPLは
「エンジンの性能表」。
でもCFは「現実」💰
営業CFは実際にタンクに溜まった水。
いくら効率が良くても、
- 在庫に水が溜まる
- 売掛金として滞留する
- 先に仕入れが増える
こうなるとタンクは空のまま。
これが
「利益は出ているのに現金が減る」
の正体だ。
なぜズレるのか? 🧠
水は必ずしもタンクに直行しない。
途中に
- 在庫プール
- 売掛金パイプ
- 設備投資ダム
がある。
ここに大量に流れ込むと
営業CFは悪化する。
つまりCFは
“会社の今の動き”を映す。
攻めている会社ほど
一時的にCFが荒れることもある。
理想形はこれ ✨
営業利益率 ≒ 営業CFマージン
この2つが近い会社は、
- 利益の質が高い
- 回収が早い
- ビジネスがシンプル
水がそのままタンクに溜まる。
優等生モデルだ。
逆にズレが大きい会社は? ⚠️
営業利益率 20%
営業CFマージン -25%
これは
「回転勝負型」
仕入を増やし、
在庫を積み、
未来の売上を取りにいっている。
成功すればCFは一気に跳ねる。
失敗すれば資金繰りが重くなる。
ここに経営者の意思が出る。
BS・PL・CFの立体理解 🏗️
BS = 構造(体格)
PL = エンジン(稼ぐ力)
CF = 血流(資金の流れ)
財務諸表は3枚で1セット。
PLだけでは片目。
CFまで見て初めて両目になる。
投資家にとっての本質 🔥
株価を動かすのは
期待 × 現実。
PLは期待を生み、
CFは現実を突きつける。
だからこそ、
「水車は回っているか?」
「水はちゃんと溜まっているか?」
この2つを同時に見る。
まとめ 📝
- 売上は水量
- 営業利益は回転効率
- 営業CFは実際の貯水量
PLは物語。
CFは体温。
財務諸表は“静止画”ではなく“映画”。
3年、5年と水の流れを追うと、
会社の性格が見えてくる。
