本稿は、自分自身を被験者とした実験的仮説である。
運動が投資成績を直接改善するという因果は証明されていない。
だが神経系の安定が意思決定の質に影響する可能性は高いと考え、検証を続けている。
相場は情報戦である前に、生理現象でもある。
目次
自分の投資の骨格とは何か
自分の投資スタイルは、相場・筋トレ・ランニングがセットだ。
トレードは頭脳戦。
だが、その判断を支えるのはフィジカルだ。
整理するとこうなる。
- 筋トレは「攻め」
- トレードは「判断」
- ランニングは「資金管理」
この三位一体が、自分の投資の骨格だ。
マーケットは情報戦に見える。
しかし実態は神経系の耐久戦でもある。
相場はウルトラマラソンである
マーケットは短距離走ではない。
一発逆転ゲームでもない。
本質は「退場しないこと」。
これはウルトラマラソンに近い。
ゆっくり長く走る(LSD=Long Slow Distance) と、体内でミトコンドリアが増える。
- ミトコンドリアはATPを生み出す“細胞の発電所”。
- 増加すれば持久力が向上し、疲労耐性が高まる。
これを相場に翻訳すると――
ストレス耐性の強化だ🧠⚡
ただし、ストレス耐性が直接リターンを押し上げるという証明はない。
自分の体感では、暴落局面での動揺が減っている気がする。
- 暴落時に胃が痛くなる人
- 「まだ割安だ」と淡々と相場を観測できる人
差は知識だけではない、神経系の持久力の差ではないかと自分は考えいてる。
BDNFと意思決定の質
有酸素運動はBDNF = Brain-Derived Neurotrophic Factor(脳由来神経栄養因子)を増やす。
- BDNFは神経細胞の成長やシナプス可塑性を促進する。
- 記憶力、集中力、学習能力の向上と関連する。
投資は情報処理の連続だ。
BDNFの増加は、判断の精度を底上げする可能性がある。
- ランニングはリターンを直接増やさない。
- だが、判断ミスを減らす。
投資で最も怖いのは暴落ではない。
感情による誤作動だ
筋トレは「攻め」を科学する
筋トレは精神論ではない。
神経科学と内分泌学の領域だ。
① 神経適応
筋トレ初期の筋力向上は筋肥大よりも神経適応が主因とされる。
運動単位動員効率が高まり、瞬間的に力を出せるようになる。
これは
- 「決断の瞬発力」
- 「迷いの少なさ」
と構造的に似ている。
重い重量を扱う瞬間、中枢神経はフル稼働する。
恐怖を制御し、集中を一点に集める。
相場で大きなポジションを取る瞬間と似ている。
② テストステロンと自己効力感
高強度レジスタンストレーニングは一時的にテストステロンを上昇させる。
テストステロンは筋肥大だけでなく、
競争心、リスク許容度、自己効力感と関連する。
もちろん因果は単純ではない。
だが「挑戦する心理状態」と無関係ではない。
筋トレは「勝ちに行く神経」を刺激する。
③ コルチゾールと慢性ストレス
慢性的なストレスは判断力を鈍らせる。
適切な筋トレはストレスホルモン(コルチゾール)の慢性的上昇を抑える傾向がある。
つまりメンタルの基礎体力を整える。
暴落相場でパニック売りするか、
静観できるか。
差はここに出る。
④ 血糖安定と衝動制御
筋肉は最大の糖貯蔵庫だ。
筋量が増えるとインスリン感受性が改善し、血糖が安定しやすくなる。
なお現在は高回数中心のメニューだが、
神経刺激を最大化するなら低回数高重量の導入も検討余地がある。
理論と実践の整合性も今後の検証テーマだ。
血糖の乱高下は衝動性と関係する。
低血糖状態では判断が荒くなるという研究もある。
相場中に血糖が不安定な状態で、
冷静な資金管理ができるだろうか。
身体は思っている以上に意思決定を左右する。
一定ペースという資金管理
ランニングの基本は一定ペース。
オーバーペースは後半で崩壊する。
これはレバレッジと同じだ。
序盤は気持ちいい。
後半で死ぬ。
だから自分は、前場終了後に40分走る。
最大心拍の60〜70%。
会話できる強度。
後場はトレードを振り返り、筋トレを行う。
サイドレイズとショルダープレスを高回数で神経と持久力を鍛える。
ランニングは「退場しない神経」を育てる。
筋トレは「勝ちに行く神経」を育てる。
両方あって初めて、相場に立てる。
実際に検証しているのは以下だ。
- 含み損局面での心拍の変化
- 暴落時のポジション追加判断
- トレーニングができなかった週の判断ブレ
身体状態と意思決定の相関を、自分なりに記録している。
思考とリズム
歴史を見れば、思索家は歩いている。
たとえば イマヌエル・カント は毎日同じ時間に散歩した。
その規則性は近所の人の時計代わりになったという。
思考とリズムは切り離せない。
チャートの波形を見るなら、
自分の心拍も見る。
世界は不確実だ。
金利も地政学も為替も揺れる。
だが呼吸のリズムは自分で整えられる。
見えない複利
自分は筋肉も資産も積んできた。
だが本当に積み上げたいのは、
神経系の耐久力という見えない複利だ。
長期投資は、精神と神経の持久戦だ。
静かに長く生き残る者が勝つ。
今日も走る。
今日も鍛える。
そして冷静に相場を観察する。
相場はチャートで戦うものではない。
フィジカルと神経系で戦うものだ。
このやり方が今の自分に最適かどうか、
神経系を鍛えることで、投資のブレはどこまで減るのか。
それを数年単位で追跡する。
これは思想ではなく、実験だ。🏃♂️📉📈🔥
