目次
この銘柄をどういう前提で扱うべきか
※本銘柄の事業内容・業績分析については、別途「企業存続分析リポート」にまとめている。
まず最初に、この銘柄の立ち位置をはっきりさせておく。
FJネクストHDは、
成長バリュー株ではない。
この会社の本質は、
📌 倒れにくい
📌 資産を積み上げていく
📌 しかし高成長はしない
という 耐久型・資産株 だ。
したがって、この銘柄に対して
高い成長率や、株価が右肩上がりで伸び続ける未来を期待するのは、
そもそもの前提がズレている。
本稿では、
「評価されないことを前提に、どう付き合う株なのか」
という視点で整理していく。
事業は「何によって」生き残っているのか
FJネクストの事業は、
分譲販売によるフロー収益と、
保有・管理によるストック収益の二層構造になっている。
重要なのは後者だ。
決算説明資料を見ると、
管理戸数は18,502戸、
入居率は99.0%と極めて高い水準にある。
これは、
市況が悪化しても売上が急落しにくいことを意味する。
家賃という継続収益が、
この会社の事業の土台を支えている。
収益の安定性はどこから来ているのか
この高い入居率が示しているのは、
単なる「数字の良さ」ではない。
📌 空室リスクが低い
📌 家賃収入がブレにくい
📌 配当原資が安定する
という、耐久性そのものだ。
FJネクストの収益は、
景気が良いから伸びているわけではない。
景気が悪くなっても、
一定程度は残るように設計されている。
保有資産は「換金可能」か
供給エリアは、
東京23区・横浜・川崎の駅近エリアに集中している。
これは偶然ではない。
📌 売却しやすい
📌 賃貸需要が落ちにくい
📌 流動性が確保される
資産価値が残りやすい立地だけを選んでいる、という点が重要だ。
不動産市況が悪化しても、
「売れない資産」になりにくい構造を持っている。
財務はどこまで耐えられるか
直近決算より、
- 現預金:21,617百万円
- 投資有価証券(70%評価):約682百万円
- 有利子負債:17,750百万円
26/1/25現在、株価1,504円時点での
ネットキャッシュ率は約0.87。
市場が
「NC率=1以上」を一つの合格水準と見るなら、
現在はまだ未達の位置にある。
逆算すると、
- NC率1.00 → 約1,300円
- NC率1.13 → 約1,200円
- NC率1.30超 → 1,000〜1,100円
この水準感が、
指値を置く際の現実的な土台になる。
市場はこの会社をどう評価しているか
現在の指標は、
- PER:7.5倍
- PBR:0.65倍
- 配当利回り:3.72%
数字だけ見れば割安に映る。
しかし、市場が見ているのはここではない。
📉 不動産セクター全体の不人気
📉 金利上昇リスク
📉 成長ストーリーの弱さ
これらが重なり、
積極的に評価されていない。
なぜ割安でも放置されているのか
理由はシンプルだ。
市場は
「潰れない安心」よりも、
「利益が増え続ける未来」を評価する。
FJネクストは、
✔ 倒れにくい
✔ 収益は安定している
❌ 大きく成長しない
この構造ゆえに、
評価されない状態が常態化している。
清原式視点での結論
(この株の正しい付き合い方)
FJネクストは、
📌 値上がりを狙う株ではない
📌 耐久性を買う株
📌 下値を拾いにいく株
である。
評価されない前提に立てば、
判断はむしろシンプルになる。
行動設計
(指値・時間軸・ポジション)
- 1,300円:NC率1.00、まず観測
- 1,200円:率的に合格域、主力候補
- 1,000〜1,100円:パニック時のコア
この順で、
壊れないポジションを積み上げていく。
最終結論
FJネクストは、
「評価されないことを受け入れた者だけが、
冷静に保有できる耐久資産株」
派手さはない。
だが、前提を間違えなければ、
長期で冷静に付き合える耐久資産株である。🔥📐
