企業サイト分析リポート

企業サイト分析リポート:FJネクスト(8935)

潤沢な現預金と安定した賃貸資産を持つ、堅牢なバリュー株

※本銘柄の事業内容・業績分析については、別途「企業存続分析リポート」にまとめている。

 

STEP 1:IR情報 → 決算短信の「本音」を読み解く

短信から読み取れるのは、
主力の「ガーラ」シリーズのブランド力に
裏打ちされた販売の堅調さだ。

不動産業界にありがちな過剰債務とは無縁の財務基盤がここにある。

実質無借金の財務構造(2025年9月末時点):

  • 現預金:21,617百万円(約216億円)
  • 投資有価証券:681.8百万円(6.8億円)
    ※売却時の税金等を考慮し投資有価証券×70%で計算する
  • 有利子負債合計:17,750百万円(約177億円)
  • ネットキャッシュ(手元現金超過):約45.8億円
  • ネットキャッシュ率:2.41%

分析:
本銘柄は「倒れないが、評価されない」典型的な資産株に分類される。

さらに658億円もの「販売用不動産(在庫)」を抱えており、

在庫は将来のキャッシュだが、それが評価されるのは

「市場が平常な時だけ」。

清原式では、ここを割り引いて考える。

STEP 2:キャッシュの「鮮度」を鑑定する

現時点(26/1/24)での基本情報:株価1,504円

PERPBR利回り信用倍率
7.50.653.7223.95
時価総額521億円決算発表予定日 2026/02/06

ネットキャッシュ(2026年3月末時点):

  • 現預金:約216億円
  • 投資有価証券:約9.7億円
  • 有利子負債:約177.5億円
  • 時価総額:約521億円
    ※投資有価証券は売却時の税金を考慮し70%評価

ネットキャッシュ率は2.41%で「1」以上が解散してもお釣りがくるレベルを2倍以上上回る。

自己資本比率も不動産業界では断トツ69.6%。

  • ネットキャッシュ率:2.41% (時価総額 約307億円に対し、ネットキャッシュ約74億円。
    ここから事業リスクを差し引いた実質的な純現金比率を算出) この数字は、株価が事業価値を正当に評価していない「歪み」の証拠だ。

  • 還元のトーン(DOEの意識): 今期の年間配当予想は72円(前期48円から大幅増配)。
    配当方針にDOE(自己資本配当率)を意識した姿勢が見え隠れしており、株価下落局面ではこの高い配当利回りが強力な下値支持線となる。

なぜ「2.41なのに爆上げしない」のか

市場はNCで、この銘柄を見ていないことが分かる。😅
織り込んでるのは👇

  1. 不動産セクター全体への警戒
  2. 金利上昇リスク📈
  3. 投資用マンション規制の“将来不安”
  4. 成長性の低さ(地味すぎ問題)

特に短期金利が2%を超えている懸念があり、
その影響を受け投資用マンションの伸び悩みがある
との見方がある。

つまり市場は
「潰れない」ことより
「儲けが増えるか?」を気にしてる

この水準は「割安」ではあるが、

「今すぐ買う理由」にはならない。

【行動設計メモ|企業サイト分析から導いた指値ゾーン】

この銘柄は、今現在でも資産価値を下回っており、安い。

でも人気がない。

指し値は:

  • 1,150円:100株(利回り約6.2%。ここから打診を開始し、最初の観測ポジション)
  • 1,000円:300株(利回り7.2%。パニック売りでこの水準が来れば、資産バスケットAの主力として厚く拾う)

STEP 3:ニュースリリースから読む「収益の質」

**「IRライブラリ」>「決算説明資料」**をチェック。

  • 入居率99.0%の破壊力:
    管理戸数18,502戸、入居率99.0%という数字は、
    景気が悪化しても「家賃収入」というストック収益が揺るがないことを意味する。

  • 体温判定:【高】
    単なる分譲会社から、安定収益を持つ「管理・賃貸会社」への変貌を遂げている。
    配当原資をストック収益でカバーできている点は、長期投資において極めて安心感が高い。

STEP 4:Googleマップを併用した「ブランドと拠点」の捜査

**「会社概要」>「事業拠点」**にフォーカス。

  • ターゲット: 首都圏の「ガーラ」シリーズ立地

  • 分析: Googleマップで供給物件を確認すると、東京23区・横浜・川崎の「駅近」に徹底して集中している。
    不動産価値の源泉である「立地」を抑えているため、資産価値の毀損リスクが低い。


🏁 まとめ:FJネクストHDの「答え合わせ」

本銘柄は、不動産業という見かけ以上に「現金」と「安定収益」に守られたバリュー株だ。

新社長体制下での還元強化は、まさに「目覚めた資産」と言える。

※業績の前提(入居率の維持)が崩れない限り、この指値で機械的に待ち構える。

<FJネクストは、「評価されないこと」を前提に持つ資産株。

だから上がらない。
だからこそ、清原式では待つ意味がある。