投資備忘録

なぜ自分は清原式を選んだのか

──若さを武器にできない投資家の戦い方

かぶ1000さんの本を読んで、
同じバリュー投資家という括りでも、
自分とは立っている場所がまるで違うと感じた。

その違いを意識する中で、
自分の投資スタイルを決定づけた一冊が、
清原達郎さんの『わが投資術』だった。

読み終えたときに強く残ったのは、
「このやり方なら、自分でもできるかもしれない」
という感覚だった。

特に印象に残ったのは、
割安小型成長株の定義が数字で明確だったこと。

  • 時価総額:20億円以上〜500億円以下
  • PER、PBRが低い
  • ネットキャッシュ比率が1以上

感覚論ではなく、
「ここを見ろ」という座標がはっきり示されていた。

そして何より刺さったのが、
「自分には子供がいないので、
今まで築いたノウハウをこの一冊に濃縮した」
という一文だった。

この本は、
単なるノウハウ本ではなく、
投資人生の総決算に近い。

そう感じた瞬間に、
この投資法への信頼度が一段階上がった。

特に第3章
「割安小型成長株の破壊力」という章は、
今でも何度も読み返している。

振り返ると、
自分は最初から清原式に辿り着いたわけではない。

できるだけ早く結果を出したくて、
先物、FX、デイトレにも手を出した。

ただ、5年目にしてようやく分かったのは、
それらは
反射神経、瞬時の判断力、集中力といった
若さを前提にしたゲームだったということだ。

自分には向いていなかった、というより、
時間軸が合っていなかった

そこで今は、

  • 最低でも株価2倍、
  • もしくは3〜5年保有する、

というスタイルに切り替えている。

この転換点には、
間違いなく清原式の影響がある。

こうした話をすると、
「株を売らないと資金がショートするのでは?」
と言われることがある。

正直、以前の自分もそう思っていた。

でも今は、

  • 証券担保ローン、
  • NISA枠の活用、
  • 法人を立ち上げて法人口座で取引する、

という選択肢を組み合わせることで、
売らない前提の投資も成立すると考えている。

自然人はいずれ死ぬが、
法人は死なない。

この視点を持てたことで、
若さを武器にしなくてもいい戦い方が見えてきた。

株式投資は、
やっていること自体は
「安く買って、高く売る」だけなのに、
その人の性格、年齢、環境によって、
戦略は千差万別になる。

それが、今さらながら面白い。

投資の本を読むのは好きだし、勉強にもなる。

ただ最近は、
新しい手法を探すためというより、
自分の立ち位置を確認し、磨き直すため
読んでいる気がする。

結局、投資の本は、
答えをくれるものではなく、
自分がどこに立っているかを映す鏡なのかもしれない。