🧭 ネットキャッシュ率とは?
ネットキャッシュ率は、企業が持つ「即現金化できる資産」から負債を引き、時価総額で割った指標。 式は以下の通り:
ネットキャッシュ率=流動資産+投資有価証券×70%−負債時価総額ネットキャッシュ率 = \frac{流動資産 + 投資有価証券 \times 70\% - 負債}{時価総額}
- 1以上 → 資産価値が株価を上回る「守りの割安株」
- 1未満 → 資産では守られていないが、収益力や成長期待で評価されている株
🔍 清原達郎氏の考え方
清原氏は「資産割安」と「収益割安」を分けて考える投資家。 著書『わが投資術 市場は誰に微笑むか』ではこう語っている:
「ネットキャッシュ比率は守りの指標。だが、PERが低く知名度がある企業は攻めの投資対象になる。」
つまり、ネットキャッシュ率が1未満でも、PERが低くて知名度がある企業は“収益割安株”として投資対象になり得るということ。
📌 具体例:NTT・パンパシフィック・日産自動車
- NTT(9432) ネットキャッシュ率は1未満だが、安定的な通信収益と高配当が魅力。資産割安ではなく「収益割安株」として評価。
- パンパシフィック(7532) ドンキホーテ運営で知名度抜群。成長力が株価に織り込まれていない局面では「収益割安株」として狙える。
- 日産自動車(7201) 負債が多くネットキャッシュ率は低いが、PERが低く世界的ブランド力あり。資産安全性はないが「収益力+知名度」で投資余地あり。
✅ まとめ
- ネットキャッシュ率1以上 → 守りの資産割安株
- ネットキャッシュ率1未満でもPER低+知名度あり → 攻めの収益割安株
- 清原達郎流では「守りと攻めを組み合わせる投資」が重要。
