倒産鑑定分析リポート

倒産鑑定分析:大村紙業(3953)倒産確率低めの静かなる現金製造機

① 結論から

倒産確率:極めて低い。
ただし「高成長株」でもない。

これは
“静かな現金製造機”タイプだ


② 損益の安全性(PL)

  • 売上 4,534百万円(+0.2%)
  • 営業利益 265百万円(+29.7%)
  • 純利益 173百万円(+32.3%)

売上横ばい。
利益だけ伸びている。

なぜか?

売上原価が
3,372 → 3,306へ減少。

原価改善で利益回復。

これは良い兆候だ。

段ボールは典型的な
数量×価格×原料市況ビジネス

原材料高止まりでも
利益が戻っている。

これは経営の実力。


③ 財務の安全性(BS)

  • 総資産 6,956
  • 純資産 4,909
  • 自己資本比率 70.6%

これは鉄壁。

有利子負債は実質
リース債務のみ。

負債合計 2,047
そのうちリース 214

実質無借金。


現金

現預金 2,648百万円。

時価総額が仮に800円×356万株なら
約28億円。

現金だけで約26億円。

ほぼ時価総額並み。

これは異常に安全。


④ キャッシュ創出力

減価償却 131百万円。

営業利益 265。

営業CFは
理論上プラス。

しかも設備投資は
そこまで重くない。

紙加工業は装置産業だが
既に土地も持っている。

固定資産 2,404
土地 1,181

含み益の塊。


⑤ 倒産シナリオを無理やり考える

倒産とは何か?

  1. 現金枯渇
  2. 銀行貸し剥がし
  3. 売上急減
  4. 債務超過

この会社は

  • 現金潤沢
  • 借金ほぼ無し
  • 自己資本70%超

④はまず起きない。

売上が30%落ちても
即死はしない。

これは“守備型企業”


⑥ 危険因子

  • 段ボール単一セグメント
  • 価格競争
  • 大口顧客依存の可能性
  • 原料市況

つまり
倒産よりも、じわじわ衰退の方が怖い


⑦ 配当

前期50円(うち記念20円)
今期予想30円。

保守的。

内部留保を厚くする姿勢。

潰れる会社の配当政策ではない。


⑧ 本質

これは

🚀 成長株ではない
💥 再建株でもない
🧨 爆弾株でもない

🪨 地味な資産株。

ジョージが狙っている

  • 自社株買い
  • 増配
  • MBO
  • 吸収合併

これが起これば化ける。

だが、
それがなくても潰れない。


⑨ 鑑定結論

倒産可能性:★★☆☆☆(ほぼ低い)
財務安全性:★★★★★
成長性:★★☆☆☆
イベント性:★☆☆☆☆(現状材料薄い)


⑩ 今回一番大事な視点

自己株14株。

これは
“余力がある”というより

経営が株価対策をしていない証拠

だから期待するなら
経営姿勢の変化待ち。