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「まぐれ」を徹底排除せよ:清原式の割安基準で構築する
投資の世界では、一時的な爆益は「まぐれ」で起こり得ます。しかし、長期的に生き残るのは「運」を「実力」と勘違いしなかった者だけです。
ナシーム・ニコラス・タレブの『まぐれ(Fooled by Randomness)』を読み、その冷徹な教訓を、自分が実践する**「清原式・割安小型株投資」**の数値基準に落とし込みました。
これは、2026年から新NISAの成長枠を使った清原式の「生存戦略」の指針です。
1. タレブの警告:市場の「ノイズ」を実力と履き違えるな
タレブは、多くの投資家が「生存者バイアス」に陥り、ランダムな結果に「物語」を見出していると指摘します。
1万人が同じ賭けをして、たまたま生き残った1人が「自分には先見の明があった」と語っているだけかもしれない。
この「まぐれ」という病に対する処方箋こそが、清原氏が説く**「BS(バランスシート)という動かぬ事実」**への立脚です。
市場がパニックになり、どんなに悲観的な「物語」が語られても、企業が保有するネットキャッシュ(正味現金)や資産価値は嘘をつきません。
株価という「ノイズ」ではなく、資産という「事実」に基づかない投資は、すべてタレブの言う「まぐれ」の範疇に入ってしまうのです。
2. 実践:破滅を避け、非対称なリターンを狙う「バーベル戦略」
タレブの説く「バーベル戦略(極端な安全と、極端な冒険の両立)」を、以下の清原式具体的数値で体現します。
① 鉄壁の守り:下値を限定し、「退場」を防ぐ
投資で最も大事なのは、正しく当て続けることではなく、間違えたときに致命傷を負わないことです。
- ネットキャッシュ率 1以上:(現預金+有価証券×70%)から負債を引いた額が時価総額を上回る状態。「理論上、負けようがない」水準を確保します。
- PBR 1倍以下:解散価値を下回る割安さ。これが「たまに起きる最悪(ブラックスワン)」に対する最大の防波堤となります。
- 自己資本比率 40%以上:ランダムな景気後退が起きても、会社が「死なない」ための必須条件です。
② 攻めのエッジ:非対称なリターンを待つ
時価総額 20億円〜500億円:機関投資家が見放したこの領域には、情報の「ゆがみ」が放置されています。
ここにこそ、予想外の急騰という「ポジティブなブラックスワン」が眠っています。
3. 「まぐれ」を排除する検証プロセス
利益が出た際、それを「実力」と過信しないために、以下のチェックリストで自分を律します。
- 「歪み」の解消か、単なる「地合い」か? 利益の源泉は、PBRの是正やキャッシュの再評価によるものか? 市場全体のランダムな上昇に引きずられただけではないか?
- 代替歴史の想定 もし業績が予想を下回っていたら、資産の裏付けによって損失は限定的(非対称)だったか?
- 感情の排除 人間は意味のないものに理由をつけたがる生き物。事前に決めたルール(指値・資産分析)を、感情を介さずに実行できたか?
結論:賢く見える必要はない
『まぐれ』を読んで一番刺さったのは、**「投資家は正しくある必要はない。ただ、生き残ればいい」**という一文です。
清原式の基本に従い、「PBR1倍割れ・ネットキャッシュ重視」の銘柄を拾い続けることは、最悪の事態を生き延び、運に左右されない「エッジ(優位性)」を研ぎ澄ませるための最適解です。
**「実力だと思っていた利益を、冷徹に『まぐれ』と切り捨てる勇気」**という客観性を持つこと。
この厳格な基準を維持し、自分は市場というランダムな海を渡りたいと思います。
📌 一口メモ
清原式×タレブ戦略:PER10以下、PBR1倍以下、ネットキャッシュ率1以上、時価総額20億以上500億以下、自己資本比率50%以上。
「破滅」を避け、運に頼らず「歪み」を拾う。利益が出た時ほど「まぐれ」を疑え。
